必要とされる、無くてはならない施設として1人ひとりに寄り添ったケアプランを作成できることを目標に
「介護付き有料老人ホームみどり」にてケアマネジャーとして勤務する安生さん。ケアマネジャーになる前は、生活相談員を行っていましたが、目の前のご利用者様、ご家族様のニーズを聞くことをキッカケにケアマネジャーとして施設内外の連携調整を担っていただいております。施設のムードメーカーとして今のみどりをどのように見ているのかを語っていただきました。
安生さんのこれまでのキャリアを教えてください。
介護老人保健施設、特別養護老人ホームで介護福祉士として現場経験を積み、結婚、子育て中は某乳酸菌飲料のエリアマネージャーとして営業職を経験。再び介護の世界に戻り介護予防機能訓練特化型デイサービスの生活相談員、管理者を経て2015年オープンの介護付き有料老人ホームみどり生活相談員となりました。2020年から施設介護支援専門員として勤務しています。
どうしてケアマネジャーになろうと考えたんですか?
生活相談員として窓口対応を沢山の経験させて頂きました。ご入居者様は勿論、ご家族様からの相談やニーズを伺うたびに自分がケアマネジャーだったらこんなプランにしたい!こんな目標を実現したい!と考えるようになりました。そんな中、あるご入居者様の人生観やこれからやりたい事など話を聞くうちに「安生さんがケアマネになってよ。」と言われその声を形にしたいという想いが強くなり、ケアマネジャーを志しました。
有料老人ホームのケアマネジャーの仕事の内容、1日の内容を教えていただけますか?
詳しい内容としてはケアプラン作成、モニタリング、アセスメントが中心。その他、入退院連携、担当者会議、議事録作成、介護保険代行申請、介護認定情報の開示、実調、多職種連携など多岐にわたります。1日の仕事内容は簡単に言うと「挨拶」から始まり「挨拶」で終わる感じでご入居者様との会話を楽しむ(ニーズの深掘り)が仕事となっています。
福祉におけるニーズとは加齢や障害、疾病により日常生活が困難になった場面での必要なサービス、その方のやりたい事、実現させたい事を言います。例えば歩行が困難になれば車いす支援となりますが、それは本当にその方のニーズでしょうか?会話を楽しみながらご本人様が何を考え、どんな生活を望んでいるのかをリサーチすることで本当のニーズを引き出すことを目的とした挨拶回りを1日の目標としています。
Educarealize Groupの良さを教えてください。有料老人ホームに勤めて印象に残ったエピソードを教えていただけますか?
Educarealize Groupの良さは、大きな森のような会社で1つ1つの木となるグループが地域に根付いた実績と社会貢献を目標にしている印象があります。印象に残っているエピソード→毎日のように食品を大量に持ち込むご家族様への対応として規則の説明に苦慮していた際、涙ながらに本人への愛情や家族関係、生活歴をお聞きする機会があり、規則だからと断るのではなく個別のケアとして考え方を変えることでQOLの向上につなげる支援を実施。特別対応ではなく個別ケアの考え方の原点になった事例。その方が亡くなった際、本当に感謝していただけた事は感慨深いです。
老人ホームのみどり、会社の雰囲気はどんな感じですか?
会話のコミュニケーションを大切に他愛のないことでも声を掛け合ったり、笑い合ったりする事で親しみやすい環境となっていると思います。専門職の職場ですが固いイメージは全くなく、施設長を筆頭に明るくユーモアに溢れています。
ケアマネジャーとして今後どのようなことを栃木市に貢献できるか教えてください。
地域の会議や勉強会、講演などに参加することで知識向上を図ると共に他事業所や多職種へのネットワークを広げ、協力体制のもと栃木市における福祉サービスのレベル向上に繋げられるお手伝いが出来ればいいと考えます。また、施設ケアマネは閉鎖的で他施設との交流も少ないため、ネットワーク作りを機に施設ケアマネ会の企画、運営、困難事例勉強会など率先して行うことで施設ケアのオープン化を図っていきたいと思います。
今後の安生さんが見据える目標を教えてください。
介護保険制度設立から25年、介護サービスの多様化も進んだことで選べる幅が広がったと思いますが、施設入居に関してはまだまだダークなイメージをお持ちの方がいるのが現状です。「施設に入居したから。」「親を施設に入居させてしまった。」ではなく施設に入居したからこそ第2、第3の人生の幕開けとして出来ることへの挑戦や生きがい作り、心のゆとりをもった生活の継続を期待していただきたいと考えています。
個別のケアを充実させ介護付き有料老人ホームみどりに入居できて良かった!ここでの生活いいね!を増やせるよう1人1人に寄り添ったケアプランを作成できることを目標にしたいと思います。
