子どもたちの「できた」を支え、安心して成長できる場所をつくる
児童発達支援管理責任者として、子ども一人ひとりの特性や発達段階に合わせた支援を考え、日々の療育を支えている小林先生。個別支援計画の作成だけでなく、保護者様との相談、職員との支援方針の共有、幼稚園や相談支援事業所との連携など、その役割は多岐にわたります。
大切にしているのは、子ども本人とご家族の願いに寄り添いながら、チームで同じ目標に向かって支援していくこと。
今回は、児童発達支援管理責任者としての役割や、支援で大切にしている視点、子どもたちの成長を支えるやりがいについて聞きました。
児童発達支援管理責任者として、日々どのような役割を担っていますか?
児童発達支援管理責任者として、子ども一人ひとりの特性や発達段階に合わせた個別支援計画を作成することが大きな役割です。幼稚園と連携できる環境があるため、日々の細かな情報を共有しながら、子どもの様子に合わせて活動内容を調整しています。
また、送迎時に保護者様からご家庭での様子や不安に感じていることを伺い、相談支援を行うことも大切にしています。子ども、保護者様、職員、関係機関をつなぎながら、よりよい支援につなげていく仕事です。
個別支援計画を作成するうえで、大切にしている視点を教えてください。
大切にしているのは、本人やご家族の願いを最優先にすることです。支援者側の見立てだけで一方通行の計画にならないよう、保護者様の思いや子ども本人の姿を丁寧に受け止めるようにしています。課題やできないことに目が向きがちですが、その子の好きなことや得意なことを活かすことも大切です。
楽しみながら取り組める支援目標を設定することで、意欲や自信につなげていきたいと考えています。
子ども一人ひとりの発達や特性を理解するために、意識していることはありますか?
まずは子どもとの信頼関係を築き、安心して自分を表現できる関わりを大切にしています。発達や特性は、感情の状態や場所によって表れ方が変わることもあります。
そのため、日々の活動の中での様子や、職員との関わりの中で見られる姿を丁寧に見ていくようにしています。課題として捉えるべき姿なのか、成長の表れなのかを見極めながら、その子らしさを理解できるよう心がけています。
保護者様と関わる中で、大切にしていることは何ですか?
保護者様への思いやりを大切にしています。児童発達支援を利用される背景には、お子様の発達への心配や、今後への不安があると思います。だからこそ、保護者様の立場に立ち、課題だけでなく成長の様子も丁寧に共有するようにしています。「ここなら相談できる」「安心して任せられる」と感じていただけるよう、信頼関係づくりを大切にしています。
職員と支援の方向性を共有する時に、工夫していることはありますか?
日頃から、小さな気づきを職員同士で報告し合うことを大切にしています。子どもにとって、指導員との関係性はそれぞれ違うため、職員ごとに見えている姿が異なることもあります。
それぞれの職員が立ち会った場面を共有し、その状況をどう受け止めたのかを尊重するようにしています。一人の見方だけで判断せず、チームで多面的に捉えることが、支援の方向性をそろえることにつながっています。
チームで子どもたちを支えるうえで、Educarealize Groupらしさを感じる場面はありますか?
一番大きいのは、幼稚園との連携が強いことです。情緒面や身体面だけでなく、ご家庭の状況も含めて細かく情報を共有できるため、子どもに合わせた支援につなげやすいと感じています。また、グループ内に相談支援事業所があり、相談員さんと連携しやすいことも大きな強みです。
保護者様が手続きや今後の就学について不安を抱えている時にも、すぐに必要な支援につなげることができます。この切れ目のない連携こそが、Educarealize Groupらしさだと感じています。
支援を通して、子どもたちの成長を感じた印象的なエピソードを教えてください。
入園前から園生活に向けて利用を始めたお子さんのことが印象に残っています。最初はご家庭でも抱っこで過ごすことが多く、事業所でも抱っこを求めることが多い状態でした。発語もなく、活動中は泣いて過ごすことが多く、着替えやおむつ替えにも強い拒否がありました。
そこで、週3回お母様と離れる時間をつくり、靴下を脱ぐこと、決まった場所でおむつを替えること、職員の膝の上から自分で座ること、大好きなアンパンマンの手遊びをすることなどを、ルーティンとして積み重ねていきました。泣きながらの活動もありましたが、入園後には集団の中で一定時間過ごすことを理解し、周りに合わせた行動が少しずつできるようになりました。早い段階で療育を受けることで、子どもは大きく成長できるのだと改めて感じたエピソードです。
児童発達支援管理責任者として、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
職員が一丸となって療育に取り組み、子どもが目標を達成できた時に大きなやりがいを感じます。子どもの頑張りはもちろん、そこに向けて職員が考え、関わり続けてきた過程にも喜びがあります。
「できた」という経験が、子どもの自信につながる瞬間を見ると、この仕事の大切さを実感します。チームで支援してきたからこそ味わえる、言葉にできない嬉しさがあります。
難しさを感じるのは、どのような時ですか?
一つの目標を達成した後、次にどのような課題を設定し、どのような支援につなげていくかには難しさを感じます。子どもの自信や達成経験をさらに伸ばしていくためには、関わり方や支援内容を常に見直す必要があります。
一つの方法だけでなく、さまざまな方向からアプローチを考えながら、日々試行錯誤しています。難しさはありますが、その分、子どもの成長につながった時の喜びも大きいです。
今後、児童発達支援をどのような場所にしていきたいですか?
保護者様はもちろん、幼稚園のクラス担任の先生方にも、安心して療育を任せていただける場所にしていきたいです。子どもたちが安心できる環境の中で、自分の興味のある活動に取り組み、一つひとつの達成を積み重ねられる場所でありたいと思っています。
その経験が大きな成長となり、自信を持って次のステップへ進めるよう支えていきたいです。子どもたちが「ここで頑張れてよかった」と感じられる場所を目指しています。
これから児童発達支援の仕事に関わる方へ、メッセージをお願いします。
児童発達支援管理責任者の仕事は、義務付けられている支援計画を作成することだけではありません。子どもだけでなく、保護者様や関係機関、そして指導員との関係性をつくることがとても大切です。
私は常に、何でも話しやすい立場でいることを心がけています。小さなことでも職員同士でたくさん会話をし、お互いに親しみや信頼感を持てる関係をつくってほしいと思います。同じ目標に向かって進むチームであることを大切にすることで、その関係性は子どもや保護者様の安心にもつながります。一緒に頑張っていきましょう。
